J1-Pro.では、透水係数の導出にHvorslevの計算式(Hvorslev,
1951)を使用しております。
(社)地盤工学会が提唱する計算式との比較を以下に説明します。
また、Hvorslevの計算式(Hvorslev 1951)は軟弱地盤ハンドブック(建設産業調査会
1989)等にも紹介されています。
J1-Pro.で使用しているピエゾメータ法①(非定常)の式は
である。
一般に,「ln(自然対数)」とはe(=2.7182818284590・・・・)を底とした対数であるので,
10を底とした常用対数と比較すると,
という関係にある。
これを前出の式にあてはめてみると,
となり,「地盤調査法」に示される計算式と等しくなる。
今回,ソフト中で計算式を決定するにあたり,計算誤差を無くすために,
0.66以下を切り捨てた「地盤調査法」の式ではなく,前出の自然対数を使用している。
J1-Pro.で使用しているピエゾメータ法②(定常)の式は
である。
この式中で という条件であれば
と近似できる。
また, e(=2.7182818284590・・・・)
であるから,これらを用いると,
となる。
(社)地盤工学会では「地盤調査法」の289ページ[4,試験孔の準備(3)]の中で
「被圧帯水層ではに保つこと」としてあるので
前出のの条件は満たされている。